タンスやダンスとかなんザンス?
下らないタイトルで申し訳ありません。
ちょっとふざけてみたかった。
さて、気を取り直して、、
今回は、混乱しやすい「リアクタンス」「インピーダンス」
それから、「レジスタンス」「インダクタンス」「キャパシタンス」
について、整理していこうと思います。
結論から述べると
・リアクタンスは交流回路におけるコイルやコンデンサの抵抗的な性質
・インピーダンスはリアクタンスと抵抗の和
・レジスタンスは抵抗
・インダクタンスはコイルの性質で、リアクタンスはインダクタンスに比例する
・キャパシタンスはコンデンサの性質で、リアクタンスはキャパシタンスに反比例する
といった感じです。
回路の電流計算の際、交流回路と直流回路で異なる点は、ずばり、コイルとコンデンサの働き。
(ここでいうコイルやコンデンサは、実際のコイルやコンデンサに限らず、変圧器の性質や電線の性質から等価的に置き換えられたものも含みます。)
直流回路で一定電流を流し続ければ、最終的にコイルは抵抗0となるし、コンデンサは電流が流れなくなり、いずれも意味をなさないけれど、交流回路では抵抗と似た効果を持ちます。
このコイルやコンデンサの、抵抗と似た効果をリアクタンスといいます。
そのため、単位は抵抗と同じくオーム(Ω)。
R+jXとかの、Xのこと。
↑まだ、学んでなければ、気にしなくていいです。出てきたら思い出して。
そのため「回路のリアクタンスを求めろ」と言われたら、抵抗は気にせずコイルやコンデンサ、または与えられた式のX成分を気にすればいい。
そして、先に「レジスタンス」を説明すると、
レジスタンスは抵抗。電流の流れにくさ。直流回路と同じ。
次に「インダクタンス」と「キャパシタンス」についてだけど、
リアクタンスって、回路の周波数によって変わってしまう性質がある。
同じコイルを使っても、西日本と東日本で、影響が違う。
その、コイルやコンデンサ自体の性質を「インダクタンス」「キャパシタンス」といいます。
コイルのインダクタンスはLで表されて、単位はヘンリー(H)。
リアクタンスを求める式はX=2πfL
コンデンサのキャパシタンスはCで表されて、単位はファラデー(F)。
リアクタンスを求める式はX=1/(2πfC)
ここだけ逆数。注意!
そして最後にインピーダンスは、最初のリアクタンスと抵抗を合わせたもの。
Z=R+jXのZ、またはR+jX。
あと、ついでに「アドミタンス」「コンダクンス」。
そして、あまり使わない(?)「サセプタンス」も、さらっと説明。
これらは、抵抗の逆。電流の流れやすさ。単位はジーメンス(S)。
コンダクタンスは、抵抗の逆数。
サセプタンスは、リアクタンスの逆数。
そのため、アドミタンスはコンダクタンスとサセプタンスの和になります。
知ってると一部の計算が楽になったりします。
知らなくても「アドミタンスを求めろ」とか「サセプタンスは5S」とか言われない限り何とかなる。
さて、本日はここまで!